【生体工学で視力回復】

ロンは、目が見えない生活を30年間送ってきた。

「30年間真っ暗だった。でも、今は光がある。突然目が見えるようになったのは、本当に素晴らしいことだよ。今では、白い靴下と色物の靴下を区別できるんだからね」

73歳のロンは、去年の夏、ロンドンの病院で手術を受けた。映像を捉える機能のある網膜に電極を埋め込んだのである。

眼鏡に内蔵されたビデオカメラがデータを受け取り、そのデータがこめかみの外側の受信機に送られる。この受信機が電極とつながっているのだ。このシステムは、カリフォルニアにある会社が考案した。

「今やってみたいことは、天気のいい晩に外に出て、月を見ることだよ」とロンは言う。

ロンの奥さんも非常に喜んでいて、「あの人、今ではいろいろなことができるの。食器が洗えるし、色の区別もつくの。洗濯機の使い方を教えてあげたわ。次はアイロンがけね」と言っている。

2009年03月17日 23:20

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