【クラスメートのために自分の貯金を全て寄付】

100ドルと言ったら、10歳の少年には大金だ。
欲しいもののほとんどが買えてしまう。

しかし、4年生のゲイブル・ブラウンは、お小遣いで貯めた100ドルを、肝臓移植が必要なクラスメイトのために寄付した。

100ドルをどこに仕舞っておいたのか尋ねられると、ゲイブルは「パンツを入れてる引き出しにしまっておいたら、埃をかぶってた」と答えた。生まれてからずっと肝臓病と戦い、肝臓移植を望んでいる同級生のシェランヌ・カーンに使ってもらった方がいいと思ったのだ。

シェランヌの家庭は保険に加入している。しかし、保険だけでは移植の費用が賄えないため、学校が「シェランヌに助けを」と寄付を呼びかけた。シェランヌがクラスメートに自分の置かれた状況を話したとき、ゲイブルは心を動かされ、自分の貯金を差し出したのである。

ゲイブルの父親も息子の行動に感銘を受け、同じ額を寄付した。

ゲイブルは、校長室に呼ばれたとき、「何か悪いことをしたかな?」と考えたが、校長のアン先生は泣きながら彼を抱きしめた。

学校では4000ドルが集まった。シェランヌの母親は、このことを本当にありがたく思っている。

「ゲイブル君は本当にかわいい子。本当に無欲だわ。全く躊躇しなかったんだわ」と話す。

周囲の反応にゲイブルは驚いたが、当人は「自分が持っていても何にも使わなかったよ」と言うばかりだった。しかし、新聞やテレビで取り上げられると、自分のしたことの大きさに気がついた。

と言っても、有頂天になったわけではなく、「何かメッセージはある」と尋ねられたとき、即座に

「学校に連絡を取ってもらえれば、シェランヌに寄付することができます」と言ったのである。

2009年03月15日 17:25

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